クリスマスはもう終わったけど、今日はこの写真。
4、5年前に、米国の雑貨屋さんで撮影した。
今年は世の中的に素直に楽しめるクリスマスではなかったのと、
アメリカの華やかなクリスマスが懐かしいのとで、ちょっと感傷的な気分。
この店では毎年、12月になるとサンタさんが店の中央に座っていて、
なんやかんやお客さんに話しかけていた。
喜ぶ子供の傍らで、大人はサンタさんと世間話に花を咲かす。
写真のこの女性も、サンタさんの横に座って結構長い間話し込んでいた。
こういうセッティングでなくても、店内の知らない者同士でよくぞこんなに盛り上がるもんだと思うこともよくあった。
スーパーとかで、自分の欲しい商品が見つからず、傍に通りかかった人に教えてもらったり、
いやそれよりこっちのほうが美味しいよなんて情報提供されたり、
メーカーさんの悪口が始まったり。
レジスターのおばちゃんとお客さんが、商品と関係ない話で盛り上がってたり。
ご老人に、商品の小さな文字が見えないから読んでくれないかとか、
棚が高くて取れないから取ってもらえないかしらとか頼まれたり。
化粧品売り場で近くにいた女性に尋ねたら一緒に棚の隅から隅まで探してくれたり。
何も言わなければほっとかれるけど、何か訊ねると期待以上に協力してくれる。
(もちろん100%ではないが。)
そしてジョーク混じりのちょっとした会話が生まれる。
米国のこのフランクな雰囲気が好きだった。
日本でも、レジで清算するときに、なんでもいいから一言添えたくなる。
「今年も終わりですね。大変でしたね。」とか。形式的なことでいいから。
先日ニトリでレジの人にそう言ったら、一瞬びっくりしていたけど、
ちょっとだけそこから話が盛り上がって1分ほど心がほぐれた。
こんなご時世だし、近距離の長話には気も遣う。
別に盛り上がらなくてもいい。
でも、何かひとこと、目を見て、「お先に」でも「ありがと」でも「ごくろうさま」でもなんでもいい。
相手とタイミングと状況を間違えなければ、気持ちに何か生まれるんじゃないかな。。
それと、ふとクリスマスって、これから変わっていくのではないかな、なんて思った。